花一

これは１０年前、うちの長女、リンクがやってきたときのお話です。

 

わが子が小学４年生、夏休み前のある日・・・のことです。

 

何か用事があると、自宅に帰らず店の方に帰って来ていた彼。

 

その日も友達３~４人とワイワイ騒ぎながら店の裏から入ってきました。

見ると、みかん箱くらいの大きさのダンボール箱を一緒に抱えています。

はっきりは憶えていませんが、確か口々に

 

『ぼくんとこは飼えんけぇ～』

『かわいそうじゃけぇ、なんとかして！』

『ここで、飼ってあげて』

 

・・・のような・・・・・

 

イヤな予感を抱きながら、箱の中を覗いてみると・・・

生まれてまだそう日が経っていないと思われる、真っ黒と白黒の子ネコが・・・！！

 

あぁ～！見ちゃダメ！！

子供たちに猛アピールしていた“かわいさ１２０％”です！

 

心を鬼にして、

『飼えんってわかってて、なんで連れて帰って来るん？』

『しかも二つも！』

『生き物を飼うって事は、その子の最後まできちんと面倒を見て、

一緒に生きるってことよ！どういうことかわかってる？』

などと話したと思います。

 

確かに、私の実家は犬＆ネコの多頭飼いをしていてとっても仲良しですが、

ガチガチの“犬派”の花一さん、果たしてネコを受け入れてもらえるか・・・

それに、うちだってアパート住まい。

飼うとなれば店に置くより方法はありません・・・

 

無邪気な小学生たちは、うちに置いたことで一安心したのかさっさと帰ってしまい、しばらく親子で話し合い、

『ちゃんとケージに入れて飼うから・・・』

という条件で渋々OKをもらったように思います。

 

その当時、店には社長家とYM家のシェルティー、３匹 ＋１匹、合計４匹の犬が店にいました。

一番の心配は、この子たちとの相性。

人間だって、私たち親子以外はそれまでネコに関わったことがなく、KKさんなんかは、

『ネコ　コワイ！！』

だったんですから(^_^;)！

 

そうした人間のいろいろな心配や思惑をよそに、イヌとネコは拍子抜けするほどお互いをすんなり受け入れ、

(これが無かったらネコは元の場所に戻されていただろうなぁ～)

リーベとブランという２匹のメスが、まだヨチヨチしていた子ネコの面倒を見だしたんです！

 

リーベは何回もお母さんになっていましたので、要領も得ていましたが、ブランの方はそういう経験もまったく無いのに・・・！！

 

体を舐めてやったり、排泄の処理から・・・

なんと、お乳まで！！

 

もちろん、子犬を産んだ後でもなく、お乳がでていた訳でもなく・・・

でも、生き物の不思議！です。

子ネコが吸い続けていたら・・・・・出だしたんです！

２匹とも！！

おかげで、私は世話の手間が少し省けて“イヌかぁさんｓ”にすっかりお世話になりましたが・・・(^。^)

 

そして、そのおかげでケージにも入らず、すっかり外ネコになっちゃったんですけど・・・(^_^;)

 

地元の新聞社も取材にきました！

この後、１匹は事故で、子育てをしてくれた“イヌかぁさんｓ”も病気にかかり死んでしまいましたが、残った１匹のネコは無事育って、今年は１０歳になります。

人間でいうと、もう“おばぁちゃん”の域に達していますが、親の欲目かもしれませんが、年の割には若々しいと思ってます(^^♪

 

“イヌかぁさんｓ”はいなくなったけれど、今度はあなたがみるくとジョンのおねぇさん(おばさん)にならなくちゃ！！

ね！！　リンク　(^_-)-☆

タグ: シェルティー, ネコ, ペット, 花一

“子ネコとイヌかぁさんｓのお話　　(島根)”には2 個のコメントがあります。

1. 56-066 より:

   2010 年 1 月 18 日 1:05 PM

   リンクさん、目に力があって、若々しいですね。
   動物の母性本能の力って、本当に凄いですね。
   出自は悲しいけど、“イヌかぁさんｓ”と、書き手さんたちの「親」を得て、リンクさんはとても幸せなんだなと思います。

2. 72-004 より:

   2010 年 1 月 18 日 1:54 PM

   ありがとうごさいます。
   長い間整理してなかった棚にあった写真を見つけ、懐かしく思い出して書いてみました。
   小さな生き物ですから、その時のことも考えますが、できるだけ長く一緒にいたいと思っています。
   あ！『ごはんちょーだいよ～』って言ってます・・
   それでは、ちょっと行ってきます(≧ε≦)
   ～K～